先日、福井に学会参加して来ました。ここ40年間の日本人の食生活の変化に警鐘を鳴らす興味深い講演の一部をご紹介します。「伝統的な日本民族の遺伝子に合致した、重要かつ不可欠な食材である四品、すなわち海藻、根茎、魚、豆の消費量が減り、日本人の心と身体に大きな変化が 起こっている。日本人特有のわび、さびを感じる情緒豊かなきめ細かい人間性が薄れ、世界一キレやすい民族になってしまった。同時に、男性の女性化も深刻 で、40年前には1億1千8百万存在した精液1CC中の精子数が9千万まで減少しており、30年後には何と5千万にまで下がると予想されている。このまま では確実に生殖能力の低下が問題となる。
食品の規制緩和が原因で安ければよいという食品が次々と輸入され、我々の食生活の安心、安全が保障されないばかりか、重要な産業である農業と漁業が大幅に 衰退し、日本の食品の自給率は40%まで落ち込んでいる。この先進国では極端に悪い自給率が日本の将来に暗い影を落としている。農業や漁業は短期間で活力 を取り戻せる業種ではないだけに、21世紀は食料が戦略兵器にもなるという可能性が高いということも含め、もう少し国民の自覚が必要である」
海藻に含まれる亜鉛の摂取不足が味覚障害や精子の減少。そしてアルツハイマーの原因となること、また根茎に含まれるカリウムやカルシウムのミネラル不足は 激怒型の性格を作ることはよく知られています。我々は日本人の体質に合致し、カロリーの取り方が理想的であり、かつ栄養のバランスがよく、そして食材がヘ ルシーであるということで、世界中の栄養学者が世界一と認める日本食を見直したいものです。
院長 溝渕 健一
2005.11.02
