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溝渕歯科便り

 2005年11月17日 女性ホルモンと歯周病

 最近、全身の健康と虫歯や歯周病が関係してい ることは知られてきましたが、女性ホルモンとの関 係も深いことをご存知でしょうか?
 女性のお口の健康状態は、生涯のさまざまなス テージに応じて変化します。それは、女性ホルモ ンの分泌量の変化に応じて、口腔内の血液循環 やプラーク(歯垢)中の細菌などが敏感に反応す る事が原因です。
 以下、各時期について、詳しく述べていきましょう。

1) 思春期
  女性が、成熟して思春期に達すると、エストロゲン、プロゲステロンという性ホルモンの
分泌が始まります。
  プロゲステロンは、歯肉に分布している血管系に作用して、炎症反応を増幅させます。
口腔内を不潔にすると、歯肉が腫れ易くなります。

2)月経期
  月経開始の数日前からプロゲステロンの作用により、歯肉は浮腫性で赤みを帯び易く、
月経時には、歯肉溝(ポケット)浸出液の増加がみられ、歯肉から出血し易く、知覚過敏に
なることもあります。時には歯の動揺が微増するという報告もあります。アフタ、ヘルペスが
発症することもあります。

3)妊娠期
   妊娠期は、ホルモンの変化による歯周病の発症だけでなく、つわりによりお口のケアが
不十分になり、虫歯の危険にもさらされます。また、重度の歯周病の妊婦からは、早産、
低体重児の出生率が健康な妊婦の7倍にもなるという報告がなされています。

4)更年期
  50歳以降になると俗に言う「更年期障害」に悩まされます。女性ホルモンには骨の添加・
吸収の働きがあり、閉経と共に「骨粗しょう症」になり易いのもそのためです。歯周病が進行
している人は、骨粗しょう症により歯槽骨が弱くなり、歯が抜けやすくなります。最近は、若い
女性にも骨密度の低い人が見られ、歯周病に注意していないと大変なことになります。
   また、この時期には、さまざまな口腔内症状が現れます。知覚過敏が起こったり、歯肉
の部分に灼熱感がみられたり、舌痛や味覚異常が生じることもあります。

女性の口腔内は、デリケートです。いつの時期もケアを怠らず、
かかりつけ歯科医院で専門的なマウスケアを受けましょう。

副院長 溝渕 シズエ
 

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