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溝渕歯科便り

2004年7月2日 口臭とアルカイックスマイル
 定期的なお口のメインテナンスを希望してくださる患者さんが400名を超えてきました。皆さんの口腔管理意識の高さにスタッフ一同少し驚いていると同時に、非常に嬉しく思っています。
 メインテナンスに来院されている患者さんのなかには、当初口臭が気になり来院された方もおられます。その中でも、口臭が原因で軽い鬱状態になっておられた40代の管理職の男性、そして初診時に「人に相談できず7年間悩み続けた」と訴えられたOLさんのお二人は今でも印象深く記憶に残っています。両名共に口臭は完治しており、4ヶ月に一度、元気な顔を見せていただけます。
日常的にキスの習慣がある欧米諸国ではビジネス、プライベートを問わず口臭は非常に敬遠され、面会時のブレスケアーは当たり前のエチケットになっています。もちろん我々日本人が口臭をまったく気にしないというわけではありませんが、欧米に比べるとまだまだブレスケアーは一般的とはいえないのが現実でしょう。
  東洋人の生理的口臭(誰にでもある息の匂い)が欧米人よりきついのは、体質ではなく普段の表情が原因の一つになっています。東洋人の表情の特徴として口元がゆるむのを嫌い、安静時に上下の唇をきりっと合わした状態を作ることが多いため、必然的に舌をうわ顎にべたっとひっ付けてしまうことになるのです。そのために口の中が換気されず、悪臭が溜まってしまいます。つまり、人と会話をしていないときの舌の位置に問題があったのです。特に自分の口臭を気にされている方は、他人と話す機会を極力避けようとするため無意識にその状態になってしまっていることが多いのです。口は空けるともなく閉じるともない状態、舌はだらんとさせ下あごの辺りにおいておく。このアルカイックスマイルを作る意識を持つことが大切です。
  口臭には内臓や呼吸器系の病気に起因する重度なものや、だれにでも発生する生理的な口臭、主観的な口臭などさまざまな種類があるわけですからアルカイックスマイルだけで口臭が無くなるというわけではありません。まず生活習慣を変える必要があります。朝起きたら口をすすぐ。朝食を食べる。水を十分摂取する。唾液の分泌を促進する。口腔内の細菌をコントロールする。舌粘膜を清掃する。などのポイントをおさえる必要があるのです。
院長 溝渕 健一

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